補修により延命化や機能回復が可能なアンカーは、補修を実施します。
現地のアンカー工法や変状のさまざまな状況に応じて適切な補修方法を提案します。
PC鋼棒タイプの補修例
旧タイプPC鋼棒アンカーは背面や頭部補修により延命化が可能です。
①補修前外観 | ②錆落し |
③防錆塗料塗布 | ④防錆油交換、充填 |
⑤背面部への発泡ウレタン充填 | ⑥補修後外観 |
PC鋼より線タイプの補修例
背面止水の付属が無い旧タイプアンカーは背面止水具を設置して、延命化が可能です。
①補修前外観 | ②くさび除去 |
③背面調査 | ④定着具錆落とし |
⑤背面止水具付き支圧板設置 | ⑥背面部防錆油充填 |
⑦頭部キャップ設置 | ⑧補修後外観 |
SEEEタイプの補修例
背面止水具が機能していないSEEE工法もゴム圧縮タイプの背面止水具で水密性を向上させ、延命化が可能です。
①補修前外観 | ②荷重解放、支圧板撤去 |
③スリーブ管、止水ゴム設置 | ④支圧板設置 |
⑤再定着完了 | ⑥補修後外観 |
再緊張余長が不足する場合の補修例
除荷後の余長が短い場合はアンカーヘッド一体型支圧板を使用して、再定着を行います。
①補修前外観 | ②頭部コンクリート撤去 |
③くさび除去 | ④背面調査 |
⑤アンカーヘッド一体型支圧板 | ⑥背面止水具 |
⑦再定着 | ⑧再定着完了 |
過加重アンカーなどの補修例(ゼロ余長)
過加重アンカーなどを対象にドリル式除荷や除荷カプラーを用いて除荷を実施した場合には、最近兆余長が不足することから特殊定着具を使用して補修します。
①補修前外観 | ②ドリル式除荷(テンドン切削) |
③銃圧板撤去 | ④特殊定着具設置 |
⑤試験および再緊張 | ⑥背面防錆油充填 |
⑦窓付キャップ設置 | ⑧補修後外観 |